徒然なるままに、短歌部





「で、誰か心当たりはいるかい?」




サラダ先輩の問いに戸松先輩が頷く。




「ミステリーを専門に書いているのは、我が文芸部じゃ、一人だけだからね。おーい、賀来くん!」




戸松先輩から『賀来くん』と呼ばれた生徒は、こちらを見ながら首を傾げている。




「君の執筆メモが見つかったんだ。取りに来てくれないか?」





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