徒然なるままに、短歌部





私はおろか、短歌部を復活させたカナ先輩でも知らないこと?




それって、現時点で言えば、何だろう。




短歌部で私たちが知らないことといえば……一つしかない。




「短歌部のバックグラウンド……しかも、カナ先輩が復活させた短歌部署じゃなくて、昔、カナ先輩のお父さんが在籍していた短歌部のことですね?」




「おそらくそうよ。そうじゃないとおかしいもの」




「どうしてですか?」




「だって、『抗い』って文集は、私のお父さんが短歌部で出した最後の文集のタイトルなんだから」




何? ということは……。




「つまり、あの文集の短歌はサラダ先輩が詠んだものじゃない!」





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