徒然なるままに、短歌部
私は、カナ先輩に変わって説明した。短歌部のバックグラウンド、つまり、おじさんが瀬花高校に在籍していた頃の短歌部がどんな状況だったのか、そして、なぜ、『抗い』が最後の文集になってしまったのか。それをおじさんは腕組みをしてうんうんと頷きながら聞いた。
「なるほどね。つまり、君は短歌部として、短歌部の過去を知っておきたいとそういうことかな?」
「そうです」
すると、おじさんは苦言を呈した。
「……あまり話したくないのが本音なんだ。思い出してしまうからね。あれはとても酷いものだったんだよ。長い話になるかもしれないけれど、それでも聞くかい?」
私は頷いた。
「聞きたいです。どんなに長くても、辛い話でも。知っておきたいんです。短歌部として」
すると、おじさんは、静かに語り始めた。
サラダ先輩の言った通り、私が短歌部を辞められなくなるとも知らずに。