徒然なるままに、短歌部
「は、はい……そうですが」
女性はうんうんと頷くと、座った。ベンチに。私の隣に!
隣でトホホの上映開始。
「やっぱり瀬花ね。私の弟と一緒だわ」
弟? 瀬花高に通う弟がいる?
ははーん。なるほど。ドラマだとこういう展開よくあるよね、うんうん。
きっと、オチは私の知り合いのお姉さんってとこだろう。ほんと、椎名先生って単純。
私の立場上、この人のお姉さんになる人は一人しかいない。
「弟さん? まさかサラダ先輩のお姉さんですか?」
「はあ? サラダ? 何それ、美味しいの?」
あれ? 外れた……だと?