徒然なるままに、短歌部





とすると、誰だ? 誰のお姉さんだ?




カナ先輩は常識的に考えてきっとない。となれば、戸松先輩? メガネだし。




「戸松とか、サラダとか、意味わかんないこと訊くわね、あんた。頭おかしいの?」




も違うのか……。




じゃあ、一体……。




「あなた、誰ですか?」




私の問いに女性はため息をついた。呆れさせたようだった。




「常盤 晴(ときわ はる)よ。瀬花高3年の常盤 公生(ときわ こうせい)のお姉さん」




常盤……公生? そういえば、『レインリリーで』加持先輩が何やらそんな名前を出していたような気がする。




「で、私の自己紹介は済んだけど、あなたはまだだったわね。名前は?」




晴さんに訊かれ、一度謝った後、自己紹介をした。




「1年生だったのねー。なら、知らないのも無理はないわね」




晴さんは苦笑いした。どうやら、悪い人ではなさそうだ。





< 215 / 266 >

この作品をシェア

pagetop