徒然なるままに、短歌部
好きなこと 前編
翌日、私はいつも通り、学校に通い、短歌部の部室へと行った。
サラダ先輩は当然の如く、そこにいて、私のコーヒーを淹れるように促した。
コーヒーを飲みながら私は短歌を詠み始め、本格的に文集を作り始めることにした。
しかし、作るのは文芸部に戻るためなんかじゃなく、ただ詠みたいから。お母さんのために。詠まなければならない。
これが私の使命でもある。お母さんがこの学校でできなかったことを私がやる。
それしかない。