徒然なるままに、短歌部
あっ! そうだ。
この部屋に入るには、壁のくぼみをピンポイントで押さなければいけない。
そんなこと、普通の人は考えるわけもない。こんな仕掛けがあるなんて。
それなのに、大塚先生はすんなりと、それも2回も入ってきた。ノックをして確かめる音も聞こえなかったし、まるで、玄人のサラダ先輩のような手際だった。
なぜ……ま、まさか!
「し、知ってたんですね」
「そういうこと」
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