徒然なるままに、短歌部
「この部屋は昔、先生の隠れ喫煙所として使われていたって話はしたよね? ただ、大塚先生は若い。とても、その昔に先生として在籍していたと考えるのは、どうだろう。10年も前の話だし」
「大体、今の先生で10年前からこの学校に在籍してる先生なんていないですもんねー」
「そう。でも、大塚先生は、この部屋を使っていたんだよ。10年前に。それは確かだよ」
「矛盾してますね……」
「本当にそう思うかい? じゃあ、大塚先生の年齢はいくつくらいだと思う?」
う、うーん……。
あのナイスバディーを保っているところから察するに……。
「20代後半くらいですかねー」
「俺もそう思う。じゃあ、ここでは26歳だとして、10年前は何歳になるでしょーか?」
「馬鹿にしてるんですか? 10年前って言ったら……16歳だから……」
「高校1年生、もしくは高校2年生の年齢だね。今の俺たちと同世代だよ」
あっ! 本当だ!
「ってことは、つまり、大塚先生は高校生の時、この瀬花高校の生徒で、隠れ喫煙所を使用してたってことですか?」
サラダ先輩が頷く。