徒然なるままに、短歌部
「た、短歌って、あれですか? 五・七・五の……。」
「それ、俳句。」
「俳句って、『嬉しいな、ああ嬉しいな、嬉しいな』みたいな?」
「それ、多分川柳。とにかく、紹介するから、行こうか。」
「え? ちょ、ちょっと今ですか?」
「そ。善は急げだからね。」
「ぜ、善って……戸松先輩ひどいです……。」
「君の作品には、負けるよ。ほら、ついてきて。」
というわけで、私は、文芸部を退部させられることになり、戸松先輩の言う、「短歌部」の部室へ連れて行かれることになった。