徒然なるままに、短歌部
うーん……一体誰が、何のために、どうやって、私の大事なものを奪っていったんだろう。
もし、犯人がルパン三世なら、しょうがないで終わるんだけど、物語の話だし……。
でも、ルパンがもし犯人だったら、どうやって盗むだろう。
そもそもどうやって入るだろう。まさか、仕掛け扉なんか簡単に……あっ!
「そういえば、この隠し扉の仕組みを知ってるのって、数少ないんですよね?」
私の言葉に、サラダ先輩が手のひらをポンッと叩いた。
「だいぶ、絞れてきたねえ。とりあえず、全員をこの部屋に呼ぼうか」