徒然なるままに、短歌部
大塚先生が部室から去った後、私とカナ先輩はほぼ同時にサラダ先輩の頭を叩いた。
「あんたが告発するのを止そうって言ったんでしょーが!」
「そうですよ! 何墓穴掘ってんですか! 埋めますよ!?」
頭をさすりながら「そこまで言わんでも……」と立ち上がり、引き出しから煙草を取り出した。
それにしても、なんで、大塚先生だけ釈放されたんだろう……。
戸松先輩は何となくその理由に気付いているようだった。
「裃くん。貴様、まさか煙草が吸いたいという浅はかな理由で、邪魔者になる大塚先生を帰したんじゃないだろうね……」
ええー? まさか、いくらなんでもそんな……。
「ありぇー? ばれちゃった?」
まじか!