徒然なるままに、短歌部
それがわかっているからこそ、この今の空間がものすごく気まずい。
特に、松田くん。さっきから僕のことを睨みつけているような気がする。相変わらず、小さい男だ。ケツの穴が小さい。
それに、僕にはこんなことをしている暇なんてない。
次のコンクールには、僕の集大成を送り出す予定だ。これが終わると、あとは、大学受験の勉強が待っている。
つまり、文芸部として最後の作品になるだろう。
それくらい切羽詰まっていて、今すぐにでも、朱入れに戻りたいわけなのだが、この雰囲気ではそれもできそうにない。
まったく、牛乳プリン一個でこれほどまでに大騒ぎをするとは、浅はかだ。底辺だ。醜い。