徒然なるままに、短歌部
しかし、そこへやってきたのは、なんとサルワタリさんだった。
スキップをしながらウキウキで、手には牛乳プリンを持っている。
それを辺りをキョロキョロしながら冷蔵庫に入れるところから察するに、この牛乳プリンが怪しいと踏んだ。
薬物をああいうところに隠しているのを警察24時で見たことがある。
サルワタリさんがそんなことを思いつくとは到底思えないが、あの風来坊なら……。
そう思うと、居ても立ってもいられず、牛乳プリンを拝借し、放課後、文芸部の部室で確認してみた。
普通の牛乳プリンであったことに安心し、全部食べた。
それから、サルワタリさんに連れてこられ、今に至る。