徒然なるままに、短歌部
瀬花高校爆破予告事件-前編-
いつものように放課後のチャイムが鳴り響き。
エナメルバッグを持った男の子が教室を猛ダッシュで飛び出して。
それを見ながら友達と「ほんと馬鹿だよねー」と軽く話し。
それから、屋上へと続く階段を昇っていき、屋上への入り口とは反対側の壁にコンコンとノックして。
壁のへこみをグッっと押すと、扉が現れる。
それを開けると、煙草とコーヒーの匂いが混ざり合って、漂ってきて。
北欧ベースの家具が並ぶ部屋。
その奥の席に座っているサラダ先輩がいる。
いつもの風景。
のはずなんだけど……。