ずっと、ずっと。【短編】
【その後2】
「さ・・・ゆうやくん。ひとつ、聞いてもいい?」
「ん?」
「ゆうやくん、彼女いたんじゃないの?」
「それがお前だろ?」
「え?いや、今じゃなくて昨日聞いて・・・」
「うん。だから、それがはるか。」
え?どういうこと?
「俺の周りみんな知ってるから。
俺がはるかのことずっと好きだったこと」
サラッと言われた言葉
すき。
その言葉にときめいてしまう私。
「で、でも、どうしてそれで彼女?」
「友達が俺とはるかが付き合ってるって噂流したみたいでさ〜」
・・・つまり、
私が聞いたあの言葉
『あのふたり、付き合ってるんだって』
は、手前の私と、奥にいる彼を指した言葉ってこと?
うわ、私凄い勘違いしてた、恥ずかしい・・・
「もしかして、ヤキモチ焼いてた?
俺に彼女がいるかもって思って嫉妬した?」
・・・嬉しそうにニヤニヤする彼。
「そ、そうだよ。」
素直にそういうと
カァーーっと赤くなる私の顔。
それと同時に赤くなるのが、彼の顔。
・・・え?
か、かわいい。
初めて見たその表情に愛しさが押さえきれません。