甘いだけの恋なら自分でどうにかしている
「希々歌。
希々歌の旦那様は、絶対に素敵な人なんだろうなと確信してるよ。
だって、希々歌は小さい頃から明るくて、太陽みたいな子だったから。
花開くような笑顔に、私は、いつも愛おしさを感じてたよ。
だから、素敵な人と結ばれるんだなって、わかってたよ。
今、すごくすごく幸せでしょ?
それは、すごくすごく私も嬉しくて幸せな事です。
本当は結婚のメッセージって思っていたのだけど、こうして希々歌に向けて話していると感謝の気持ちが溢れてきて……少し話は逸れちゃうけど、伝えさせてね」
萌花さんの肩の力が緩むと、心なしか瞳がうるんでいるように見えた。