歪んだグリム童話たち。
「何で名前を知ってるの、てところかな?」



「え、あ…はい…」



「この辺りじゃ有名だよ、君は。誰にも顔を見せたことがない何か秘密のある少女、てね。」




「は、はあ…。そんな話が……。」




「でも実際、見せたことないんでしょ?」




「そう、ですね…物心つく前から、赤い頭巾を被っていましたし…」


「……へえ」
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