下界を見下ろす悪魔と天を見上げる少女の話。
自分で言っておいて、なんだけど少し後ろめたい気持ちがあった。




人を殺すんだよ?例え私が直接手を出さなくても私が頼んだのだから....

無関係で私は悪くないとは言えない。






あいつらが死んで悲しむ人たちだっている。

その人たちにはきっと罪はない、なのに私はその人たちを悲しませる




いいや。あいつらは人間のグズだ。殺していいんだ。







─────っ!?






さっき出会った悪魔の声がした。




だめだ、だめだめ。殺していいはずなんてないの。




殺せよ、なぁ辛いんだろ?殺せ、コロセ。




やめて!!!!!もう....やめて....!




「なーんーだーよー、殺したいんじゃなかったのかよ」

「あ....くま、」




ふわっと何処からともなく現れたソイツは子供のように拗ねた顔で言った。

「殺したいんだろ?お前が願わなきゃ俺殺せねーんだよ」



そ、そうなんだ....
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