オレサマ的な王子さま
夕夏・・・・・今どこにいるのか?
「こんにちはーおかわりなさそうですね、哲平さん、ご婚約おめでとうございます」
「これ夕夏から頼まれました」
「ん?夕貴か、なんだ・・・」
「夕夏は探さなかったの❓」
「探したさ、でも・・・・」
「大石は父方で私が継いだ、母方の姓を名乗って今社長補佐しているけど?知ってた?」
「でその名前は?」
「そのくらい探しなさいよ、哲平もここを弟に任せて飛び込めばよかったんだ、夕夏がまた辛い思いしなくて済んだのに・・・・今更探さないでね、夕夏が可愛そうだから」
「お前は、それを言いたかったのか?」
「この雑誌に夕夏が載っているからもって来ただけ」
ページを開き
これが夕夏?嘘だろ?俺様が嫌いな姿だ。
雑誌掲載していた記事を読んだ
そこには、これからの目標と経歴が書いてあり
結婚について書いてあった
過去には、一緒になりたい方もいたけどその男性が近々結婚するそうです。私は、独身貫きます。その人以外考えてないんですもの。
って言うとあの暴君は、無謀な事しかねないですね。
夕夏・・・・
でもいい方いたら、私と会社に身を投じてくれるなら、考えます。
只今、彼氏、未来の旦那を募集中です。
夕夏・・・・・
えー会社名・・・・湯川?
早速、アポを取ろうと試みたが
「社長も代行もとても多忙です。新規の会社とは、いきなりは無理です、空き次第、こちらから連絡を入れる事も可能ですが・・・・」
「夕夏は?」
「個人的な用なら、個人的にお願いいたします、では失礼します」
く・・・・・・っ
「どいつもこいつも俺様を邪険にする・・・・」
ひさしぶりに同期の面々の飲み会
「神原・・・ここで待っていた子猫ちゃん、立派になったな、俺の所と提携した 社長って言ってたも形だけみたいだな、あの場所には未来の旦那の席だと言ってたが・・・」
「神原?何したんだ、あれほど、好き同士だったのに、今じゃ他人とは逢ったんだろ?もう」
「逢えないんだ、アポを取ろうとしたが新規は無理だと、空き次第連絡を待っていると、数年待つようだ、個人的な用なら個人的にと・・・」ため息ついた。
「まあしかし、夕夏さんの情報は時々伝えるけど?」
しんみりとした飲み会
マンションに戻り、宅配ボックスに小包があった。
部屋に入り開けてみたら
お電話ありがとうございました。今は馴れる事が大切です。
私を忘れて早く婚約者と幸せになってください。
私から連絡は、しません。
神原の好きなワインが2本入っていた
く・・・っ
誰が嘘流したのか?
俺様には婚約者はいない
社長補佐、ありがとうございました、何とかできそうです」
「そう よかった」
「社長の元には帰らないんですか?」
「その方がお互いの為」
「これから、どうします?ここにいて欲しいのは山々ですが」
「わかっている、一人増えたら苦しいのは、でも補佐の肩書きは残していてね」
先程から言っているではないですか?夕夏さんはいないって会社が軌道にのるまでの間だけでしたから、今?知りません。」
「ごめんね、嫌な事言わせて」
「今日はデートですか?」
「ええ、ひさしぶりに待ち合わせするの、同期会だけどやっぱりみな主婦だから、ランチ会かな」
ひさしぶりに顔合わせまるで女子高ののり、キャーキャーって
「見たよ、夕夏が載っていた雑誌」
「吹っ切れたようね」
「社長が嫌いなタイプの女性になれたから、吹っ切れた 」
やっぱり主婦でしかわからない話ばかりで、愛想笑いしかできなかった