オレサマ的な王子さま
甘え
夕夏先回りして哲平の現地マンションにいた。
好きにするわ
哲平、約束ですよ
どこまでもついていく
どこまでも
振り払っても、哲平の後を
「夕夏さん、なれた?」
何だかんだでナンシーさんと意気投合してました。
「哲平、抱きながら、夕夏、夕夏って本当一途なんだね」
「ごめんなさいね、私の代わりをでも時々貸し出すね」
「哲平怒らないかな?夕夏さんがいたら?」
「まあその時はナンシーよろしく」
「社長・・・・気をつけて」
「ん・・・・」
後ろ姿が哀愁がたなびいている
飛行機に乗り、座席で出るのはため息ばかり・・・・
ナンシーがあいつカメラマンとグルだったのか?
目を瞑ると夕夏の微笑んだ顔ばかり思い出してしまう
「夕夏・・・どこにいるのか?夕夏」
鬼にも涙
頬を一筋流れ出た
「お客さま、如何されましたか?」
気持ち重いまま
ふと見上げた自分の部屋
明かりが灯っていた
慌てて部屋に入った
「おかえり、哲平」
幻覚、夕夏に見える、夕夏?
「私来ちゃった、いいの?」
我に戻った
「な 何?ここにいるのか?好きにするわと」
「だから、哲平がうざいって言っても私は哲平から離れないから」
最近涙腺が弱い神原、またなきはじめた
「夕夏は俺様にどこにでもついてこい、それが秘書だろ?」
「はい、ついていきます」
夕夏をしっかり抱きながら力を込め
夕夏にしがみついた。
手のひらで夕夏の頬をつつみ
優しく口づけを・・・・
「お腹すいてない?哲平」
「さきに今までの分、夕夏を食べてからだ、今夜はとことん・・・」
「ナンシーさんに聞いたわよ、哲平の事」
「・・・・・・・・」
「ありがとう、いつまでも私だけを愛してください、私も哲平だけをあいします」