フォンダンblood
物心着いた時から、私は両親に嫌われてた。

明るくて人気者の姉、なずなに比べられた。両親の口癖は、

『全く、なずなは明るく優しいのに、すずなは…』

そう、私の肩書きは『勉強だけが取り柄の、馬鹿を見下す性格ブス。』

馬鹿を見下す?

誰がそんな事したの?

でも私が両親に嫌われているのは確か。

私が家族の食事を作らされている間、なずなはゲームをしたり、勉強を弁護士である父に教えてもらったりしていた。

私は召し使い。なずなはお姫様。

この立場は一生変わらない?

そんなのあり得ない。

イツカ…

私がお姫様になる日が必ず来るカラ。
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