フォンダンblood
希少の靴下は、今日もまた、オバサンの口紅みたいに真っ赤に染まっていた。

もうさ…ホントに迷惑。

働き蜂が画鋲買ってこないから、私が買うはめになるし。

おまけに、希少は上履きのサイズが大きいから、いっぱい画鋲が必要だし。

でも、先生は勿論、斗真君でさえ、私が首謀者だと思っていない。

斗真君…同クラのいじめに気づかないなんてさ…意外と鈍感ナンダネ。

先生…私の両親の寄付、やっぱり高いんですカ?

斗真君。安心してね。

私が、貴方の敏感な彼女になってあげる。

あと、すずなを殺してあげる。

この…なずな様がね。
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