優先順位
駅前のカラオケに行く途中、当たり前だけど街はクリスマス一色で、通り過ぎるカップルたちはとても幸せそう。
それを見るたびに胸が苦しくなる。
「さむー。やっと着いた。」
「あ!澪!!」
カラオケの入り口には、放課後別れた優が待っていてくれた。
「待っててくれたの?ありがとー!」
「今出てきたところだから。もう本当こんな可愛い子放っておいて慎也君許さないんだから!取られてもしらないよもう!とりあえず、ちょうど今日1人足りないのもあって!澪たのしも!」
足りない?
「え!私も合コン出るの!?」
「何言ってるの!当たり前でしょ!
クリスマス1人なんて寂しいでしょ!」
まぁ、そうだけど。
半ば強引に合コンに参加するハメになった。