優先順位


「そろそろお開きにしますか!」

幹事の子がそういうと、みんなわらわらと帰る支度をし始めた。

優は何やらある男の子といい雰囲気になっていて...
これから、ふたりでどこか行くのだと。
さっき耳打ちされた。

「じゃあ、電車使うやつらは行くか!
じゃあな〜」

カラオケ前で解散をし、残ったのは
私と優と優といい雰囲気になっている男の子の3人。

どう見ても私邪魔だよね...

「じゃあ、私もここで!」

「え、澪危ないよ!送るよ!」

「大丈夫!もう子供じゃないし♩
ひとりで帰れるから!お邪魔だろうしね♩」

というと、ふたりして顔を赤くしてる。
まったく...優はイケメンがいいとか大きなこと言っときながら、いざとなるとシャイになっちゃうんだから〜

「とりあえず!また明日ね!ばいばい!」

「澪ごめん!ありがと!きをつけてね」

ふたりに手を振りながら、またクリスマス一色の街を通り家に帰ろうと歩いていると。
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