クールな同期が私だけに見せる顔
「すぐに彼女作るって言ってたじゃない。それはどうなったの?」
「そうだったね。食事には行くけど、
それ以上、進めたくないなっていう
気分かな。
気が付くと、いつの間にか東京にいる
君のこと考えてる。
晴夏、今頃、何やってんのかなって」
「俊介さん?でも、私……」
「まあ、いいから飲めよ」
俊介さんは、シャルドネの白ワインを勧めてくれた。
私は、お礼を言ってグラスを、
彼の前にもちあげた。
「これ、すっきりとして美味しいね」
「ん、美味しいな。なかなかいいね。
もっと飲めよ。他にもあるから」
私は、俊介さんに料理を取り分け、
彼は私のグラスにいろんな種類のワインを注いだ。
「俊介さん、もいいいよ。飲めない」
飲んだのは、どれもグラスに一杯だけど、種類の違うものをいくつも飲んでいた。
いろんなお酒を試すから、当然
そうなるけど。
さすがに酔ってきた。かなり飲んだと
思う。
「晴夏?」
「ん?」
「省吾のこと、整理がついたんだろう?」
「何の話?」
「こっちに来いよ」
俊介さんは、二人の間にある30センチ
ほどの距離を詰めるように言う。
この距離は、さっきから彼が詰めようとして私が元に戻そうとしている距離だ。
「休みの間、予定がないなら、俺と
一緒にこっちに来ないか?」
背中に回された手が引き寄せられて、
私の手まで届いた。
私は、彼の腕の中に収まって、手を握られている。
振りほどくのが難しい、暖かい手。
その上に、優しい眼差しで見つめられたら、すぐに溶けてなくなりそう。
いつの間にか、私は彼の胸にもたれ掛かって、頭を撫でられていた。
「そうだったね。食事には行くけど、
それ以上、進めたくないなっていう
気分かな。
気が付くと、いつの間にか東京にいる
君のこと考えてる。
晴夏、今頃、何やってんのかなって」
「俊介さん?でも、私……」
「まあ、いいから飲めよ」
俊介さんは、シャルドネの白ワインを勧めてくれた。
私は、お礼を言ってグラスを、
彼の前にもちあげた。
「これ、すっきりとして美味しいね」
「ん、美味しいな。なかなかいいね。
もっと飲めよ。他にもあるから」
私は、俊介さんに料理を取り分け、
彼は私のグラスにいろんな種類のワインを注いだ。
「俊介さん、もいいいよ。飲めない」
飲んだのは、どれもグラスに一杯だけど、種類の違うものをいくつも飲んでいた。
いろんなお酒を試すから、当然
そうなるけど。
さすがに酔ってきた。かなり飲んだと
思う。
「晴夏?」
「ん?」
「省吾のこと、整理がついたんだろう?」
「何の話?」
「こっちに来いよ」
俊介さんは、二人の間にある30センチ
ほどの距離を詰めるように言う。
この距離は、さっきから彼が詰めようとして私が元に戻そうとしている距離だ。
「休みの間、予定がないなら、俺と
一緒にこっちに来ないか?」
背中に回された手が引き寄せられて、
私の手まで届いた。
私は、彼の腕の中に収まって、手を握られている。
振りほどくのが難しい、暖かい手。
その上に、優しい眼差しで見つめられたら、すぐに溶けてなくなりそう。
いつの間にか、私は彼の胸にもたれ掛かって、頭を撫でられていた。