クールな同期が私だけに見せる顔
ボタンをはずしてる間、晴夏は俺のすること、じっと見ている。

ブラウスを脱がせ、白い肌を露わにする。

なめらかな肌にそっと唇を当て味わう。晴夏の体、思ったより柔らかくて気持ちいい。

もっと味わいたくなる。

「晴夏、手をどけて。ホック俺が外すから」

晴夏の指が思うように動かない。
外すのに手間取ってるから、とうとう声をかけた。

晴夏は素直に頷くと、俺の方に背中を向けた。

指ではじくように、背中のホックを外してやる。

ふわっと浮いたブラからきれいな乳房がこぼれた。

体中の血が逆流したみたいに、体がかっと熱くなる。

なんか、すごくいけないものを見てるみたいだ。

俺、単なる同僚だと思ってる女の子、裸にしてる。

つい、一時間前までこんなことするつもりじゃなかった。

「きれいだよ」

お世辞抜きで本当にきれいな体だと思った。

形のいい胸に指を伸ばす。

そっと触れて感触を確かめる。

晴夏は指で触れる度、小さく声を上げながらじっと耐えている。

「そんなにじっくり見ないでよ」ふわっと俺の体にすがってくる。

指だけじゃなくて、唇でも味わいたい。

晴夏の胸に顔を埋める。晴夏に包まれて、安心感が広がって何とも言えない気分になる。しつこいかなと思われるほど彼女の体を愛撫する。

やべえ、止まんない。

味わえば味わうほど止められなくなる。

「晴夏、いいね?」
晴夏が俺に体を預けてくる。

頭が真っ白になる。

気が付いたら彼女にとびかかっていた。

普段、俺に突っかかってくる意地っ張りなくせに。

俺がからかうと、すぐに向きになるくせに。

でも、男に抱かれてる時、こんなに従順で可愛い反応するなんて。

お前……詐欺だ。

「俺たち、真面目に付き合うか?」



「ん……俊介さん」

頭から冷水を浴びせられた気分だった。

無性に腹が立った。

こいつ、ただじゃ置かない。
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