クールな同期が私だけに見せる顔
「帰らなかったら、どうするのよ」
「ずっとここに居る。晴夏と一緒に。朝まで」
「省吾、冗談は止めて」
本気なの?
私は彼のことをにらみつけ、ふざけてるなら許さないという厳しい目つきをする。
すぐに、悪かったと謝ると思ったのに。
いつもなら、冗談で返してくるのに。
今日は変だ。
彼は、私が見た以上に真剣に、熱のこもった目で見返してくる。
「俺、本当にどうかしてるかもしれない。部屋でたの後悔してる。
どうしても一緒に居たくて……ここにいたい。俺、晴夏のそば、離れたくない」
「省吾、どうしちゃったの」
「そんなことより、晴夏、早く着替えないと、風邪ひくぞ」
彼の指が、すっと伸びて来る。
「風邪ひいてもいいから、
こっちに来ないでって」
「可愛くないやつだな。早く脱げって。
風邪ひくぞ」
彼が私を捕まえようとして、腕を伸ばしてくる。
「いいってば」
脱げって、何を言い出すのよ。
脱げって、裸になっちゃうじゃないの。
「キッチンの洗い物は、俺がやっとくから、晴夏はさっさと着替えて来い」
「いえ、だから……」
彼は、そう言い残すと、すでにキッチンまで入り込んで、手際よく洗い物を済ませてる。
ずっと、彼の慣れた手つきを見ていたら、
「早く行けよ」と催促された。
水にぬれて本当に気持ち悪かった。
私は、ぬれてくっついたシャツと下着をいっぺんに脱いで、洗濯機の中に放り込む。
いつもの癖で、濡れた服を洗濯機に入れて、スイッチを入れてしまった。
「えっ……」
洗濯機が勢いよく水を注ぎ込む音がする。
バカじゃないの?
私、もしかして、着替えも持たずにいる。
靴下だけ履いてる。
本当に裸じゃない?
その上、着替えは洗面所に置いてないし。
下着もパジャマも、みんなクローゼットじゃないの。
まずい。
バスタオルを巻いて省吾の近くを通らなきゃいけない。
「ずっとここに居る。晴夏と一緒に。朝まで」
「省吾、冗談は止めて」
本気なの?
私は彼のことをにらみつけ、ふざけてるなら許さないという厳しい目つきをする。
すぐに、悪かったと謝ると思ったのに。
いつもなら、冗談で返してくるのに。
今日は変だ。
彼は、私が見た以上に真剣に、熱のこもった目で見返してくる。
「俺、本当にどうかしてるかもしれない。部屋でたの後悔してる。
どうしても一緒に居たくて……ここにいたい。俺、晴夏のそば、離れたくない」
「省吾、どうしちゃったの」
「そんなことより、晴夏、早く着替えないと、風邪ひくぞ」
彼の指が、すっと伸びて来る。
「風邪ひいてもいいから、
こっちに来ないでって」
「可愛くないやつだな。早く脱げって。
風邪ひくぞ」
彼が私を捕まえようとして、腕を伸ばしてくる。
「いいってば」
脱げって、何を言い出すのよ。
脱げって、裸になっちゃうじゃないの。
「キッチンの洗い物は、俺がやっとくから、晴夏はさっさと着替えて来い」
「いえ、だから……」
彼は、そう言い残すと、すでにキッチンまで入り込んで、手際よく洗い物を済ませてる。
ずっと、彼の慣れた手つきを見ていたら、
「早く行けよ」と催促された。
水にぬれて本当に気持ち悪かった。
私は、ぬれてくっついたシャツと下着をいっぺんに脱いで、洗濯機の中に放り込む。
いつもの癖で、濡れた服を洗濯機に入れて、スイッチを入れてしまった。
「えっ……」
洗濯機が勢いよく水を注ぎ込む音がする。
バカじゃないの?
私、もしかして、着替えも持たずにいる。
靴下だけ履いてる。
本当に裸じゃない?
その上、着替えは洗面所に置いてないし。
下着もパジャマも、みんなクローゼットじゃないの。
まずい。
バスタオルを巻いて省吾の近くを通らなきゃいけない。