クールな同期が私だけに見せる顔
汗が吹き出してるし、相変わらず暑そうな顔してるのに、省吾はまっすぐこっちを見てる。
何が、言いたいの?
そんなこと考えて見てると、彼の瞳に吸い込まれてしまいそう。
「そんなの、早く晴夏のこと、食べたいからに決まってるだろう?」
彼は引き寄せて、私に熱いキスをする。
「汗臭いって、省吾」
私は、恥ずかしくて彼から逃れようとする。
それに本当に、汗臭い。
「せっかく走って来たんだから、そのくらい我慢しろ」
「本当にひどい汗ね……
また、シャワー浴びなおさなければ、いけないじゃないの」
「どうせ、また一緒に浴びるはめになるから、同じだよ」
そう言って取り合わない彼。
「何、子供みたいなこと言ってるの」
「ダメ、何て言われようと、離さない。だから、どこにも行くな。
それに、まだキス終わってない」
彼はお腹を空かせながら、たっぷり満足がいくまでキスをした。