クールな同期が私だけに見せる顔

「予定は変えない。
ダメに決まってるでしょう?前から予定あるって言ってるでしょう?」

「飲み会なんて、俺のいない時にしろ」

「わがまま言ってもだめ。今から変えられません。咲良だって忙しいもん」

「じゃあ、こうしようか。俺が混ざっても別にいいだろう?なあ、3人で会えばいいじゃないか」

「ダメに決まってるでしょう?
省吾の言うこと、全部聞けるわけじゃない。
それに、二人で、あんたの話するに決まってるでしょう?本人がいるところで話なんかできないでしょう?」

「聞きたい事があるなら、
咲良に聞くより、俺に聞けよ。何でも答えるぞ」

「それじゃ、ダメなの。
多分、省吾が先に怒り出して、私の話、聞いてくれなくなるもの」

「なんでだよ。お前ら、俺の悪口言うつもりか?
俺は、晴夏の質問になんでも答えるぞ」

「あなたに答えられないこと聞くんだもの。だから、本人に聞けないでしょう?」

「なんだ?意味が分からないだろう?俺のこと、咲良に聞いてどうするんだよ」

「ホント、子供ね。信じられない」

「お前の方こそ、変だろう。
俺を置いて行くな」

「ダメ。甘えんな。大人しく待ってて」

「酷い女だな」



省吾には、一人で楽しく過ごしててと言って出かけて来た。

省吾と色々あった日にも、彼女は一緒に飲んでいた。
それ以来だったから、私も楽しみにしてたのだ。
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