ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊
「……あの……えっと……」



と言いながら、俺からふいっと目をそらした。



顔が真っ赤になっている。



なんでだろ?



一瞬考え、顔を少し傾けた。



そのとたん……。



大熊さんは、制服のリボンをシャツごとキュッとつかんで、後ろを向いた。



「じゅ……順調かな」



小さな声が震えている。
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