ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊
驚いてないで、いい加減、認めれば?



自分の気持ちに。



そんな感情を視線に込めて見つめると……。



「な……なに言ってるの!? 
気になるわけないじゃん。
見てたのは、たまたま……。
たまたまだよ」



大熊さんは、慌てて大きく両手を振った。



それから、わかりやすく俺から視線を外す。



「それに……。
冷泉くんのことを好きなはずないじゃん。
あたしが好きなのは、星ちゃんだもん」
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