ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊
大熊さんは、両手を顔のところまで持ちあげて、



「やれやれ」



と声に出して首を振った。



「ふっ。
自意識過剰ね……」



なにを言うかと思ったら――。



思わず鼻で笑ってしまった。



「俺のメガネをはずした顔、見たいって言ったの、どこの誰かな?」



あくまで認めない大熊さんを、認めさせてやりたいと思った。
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