ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊
「と言っても。
あたしが、ちゃんと星ちゃんを見てたときには、べつになんにも言わなかったけどね~」



固まる大西さんを気にすることなく、大熊さんが平然と言った。



「…………」



またもや無言の大西さん。



俺も大西さん同様、一瞬固まった。



だって、さ。



……ってことは……。



昨日のことは、成宮の気のせいってわけじゃなくて……。



大熊さんは、本当に成宮のことを見ていなかったってことになる。
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