ドキドキしてろよ、俺にだけ。～クール男子の、裏の顔!?～side湊

そう考えて、少し苦笑する。



俺、今、すげーイヤなヤツだった気がする。



モテ自慢とか、ほんと、しょうもない。



心の中でくすっと笑って、大熊さんを見下ろす。



勉強を教えてほしいとか。



ようやく言われてうれしい気持ちは隠して、なるべく平静を装った。



「ふーん。
いいよ。
どこがいい？」



「え？　
どこって、なに？　
なんのこと？」