ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊
きょろきょろあたりを数回見回す大熊さん。



女子が通りかからないか気にしてるみたいだけど。



そんなことより、俺に集中しろ。



大熊さんの頭をガシッと押さえ、大熊さんの瞳をのぞきこんだ。



「ん。
場所のこと。
図書室?
教室? 
それとも、俺の部屋に来る?」



やっとのことで、好きな子から話しかけられたんだ。



どれだけ冷静になろうとしても、どれだけ平静を装うとしても、そんなの無理に決まってる。
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