ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊
誰かに悲鳴を聞かれたらやっかいだと思ったから。



それにしても……。



前から思ってたけど、



「おまえ、顔が小さいなぁ。
俺の手と同じくらいじゃね?」



大熊さんを見下ろしながら、そっと囁く。



「つか、『もしも、冷泉くんの部屋に行ったら……。
あたし、なにをされちゃうの!?』
……って。
おまえ、いったい、なに想像してんの?」



ドギマギする可愛さがおかしくて、くすくす笑いがこぼれ落ちた。



「おまえの教えてほしい勉強って……。
もしかして、いやらしいことだったりする?」
< 299 / 386 >

この作品をシェア

pagetop