ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊
早くキスしたいんだけど。
部活を早めに切り上げて、大熊さんを待たせている図書室へ急ぐ。
好きな子を待たせて、おちおち部活なんてしてられない。
「お待たせ。
勉強進んだ?」
図書室のドアを開けて、大熊さんにかけよった。
走ってきたから、息があがる。
やばいなぁ、俺。
好きって気持ちが、ダダもれじゃん。
きょろきょろあたりを見回して、図書室の奥を指さす。
「……あっち、行かない?」