ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊
「い、委員長っ。
ココっ! 
ココの問題なんだけどっ……」



教科書を握りしめ、俺の顔の前に突き出した。



「ココ……。
ココっ……」



適当な場所を指さしながら、俺の顔を見た。



その瞬間……。



俺は、大熊さんの手首をつかんだ。



「俺の言うこと、聞いてた?
花」



――これ以上、はぐらかすなよ。
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