ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊
大熊さんは、目を閉じて、俺のキスを待ってたみたいだけど……。



俺は、キスしなかった。



目をあけて……きょときょとする大熊さんに、くすっと小さな笑みを落とす。



「……ドキドキした?」



そんな意地悪なことを聞きながら……。



大熊さんの手首を離した。



「……っ。
ひどいっ。
意地悪っ。
またあたしをからかったの?」



「ま、ね。
かわいくて、つい……」
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