ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊
「いーじゃん。
好きなんだもん。
あたしだけ“特別扱い”してほしいよ」



と、大熊さんは、はっきり言った。



「他の女の子とは、しゃべらないでほしいよ。
あたしにだけ、笑いかけてほしい」



強い口調で、きっぱりと言う。



「もちろん、あたしにだけ優しくしてほしい」



「……花?」



俺の知ってる大熊さんじゃない気がして、思わず呼びかけた。



もちろん、机に肘をつくのもやめた。
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