ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊
スルーする俺に困ったらしい大熊さんが、左どなりの佐藤に頼もうとした。



その瞬間……。



――ガガガガガ……。



わざと大きな音をたてて、机を移動させてやった。



もちろん、大熊さんの机に、自分の机をぴったりとくっつける。



「えっ!?」



まん丸の目をして、大熊さんが驚いている。



のけぞる姿が、かなり可愛い。



「教科書、見せてほしいんだろ? 
どうぞ」


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