ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊
いろいろ口に出しちゃってたことすら、気づいてないかも。



そう考えたら、おかしくなって……。



さらに、たたみかけてみた。



「そんなに気になる?
俺のこと」



チラッと視線を向けて、目を合わせる。



「教科書忘れたの。
案外、ウソだったりして」



クスクスッと笑ったのは……。



「……やっ。
あのっ……」



みるみる真っ赤になっていく顔が、もうめちゃくちゃ可愛かったから。
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