フラワーガーデン【アリシア編】
ギシッ……

ベッドの軋む音と共にグン!と引っ張られるような痛みが走る。

「痛っ!!」

「どうした?」

「髪!髪、踏んでる」

ジョージは慌ててベッドについていた手を離し、「わっ!わりっ!」と謝る。

ベッドに仰向けになっている私の腰に手を回すとそのまま反らせながら、腰まである髪を上へ引き出してくれ、苦笑いする。

そして、熱いキスを交わすと、徐々に唇を首から這わせる。

反ったままの私の胸に顔を埋めたかと思うと、胸元のリボンを口で噛んで解き始める。


「アリシア……」


ジョージはビクンと震える私の体を愛撫しながら、徐々に唇を下へと移動させていく。

ジョージなら……

ジョージだから……


どんなに決心しても、どうしても恐怖心と羞恥心が交差してしまう。

ショーツの上からあてがわれたジョージの手を思わず両手で食い止める。


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