フラワーガーデン【アリシア編】
髪を束ねて急いで部屋から飛び出すと、すれ違う使用人たちに朝の挨拶を交わし、息を弾ませながらジョージの部屋を目指す。
「アリシア様!」
口うるさいバトラーに呼び止められてしまう。
「おはよう、バトラー」
「お誕生日おめでとうございます。そんなに急いで、どちらに行かれるのですか?」
「ジョージに会……」
バトラーは急に眉をしかめると、恭しくお辞儀をしながら、朝一番にお説教のプレゼントをしてくれる。
「今日は15歳のお誕生日でございます、アリシア様。
もうレディーになられるのですから、幾らご兄妹とは言え、気安く殿方のお部屋にお出入りになられるのはいかがと。それに……」
「分かったわ、バトラー。明日からそうするわ!」
私はニコッと笑顔を返すと元気良く手を振って、さっさとバトラーの前から逃げ出す。
「あ!!アリシア様!!!」
2階の奥の南西の部屋がジョージの部屋。
「ジョージ!」
ノックもせず、彼の部屋に飛び込んだ。
「アリシア様!」
口うるさいバトラーに呼び止められてしまう。
「おはよう、バトラー」
「お誕生日おめでとうございます。そんなに急いで、どちらに行かれるのですか?」
「ジョージに会……」
バトラーは急に眉をしかめると、恭しくお辞儀をしながら、朝一番にお説教のプレゼントをしてくれる。
「今日は15歳のお誕生日でございます、アリシア様。
もうレディーになられるのですから、幾らご兄妹とは言え、気安く殿方のお部屋にお出入りになられるのはいかがと。それに……」
「分かったわ、バトラー。明日からそうするわ!」
私はニコッと笑顔を返すと元気良く手を振って、さっさとバトラーの前から逃げ出す。
「あ!!アリシア様!!!」
2階の奥の南西の部屋がジョージの部屋。
「ジョージ!」
ノックもせず、彼の部屋に飛び込んだ。