フラワーガーデン【アリシア編】
そんな私の願いが届いたのか、幾つもの窓が一斉に開き、たくさんの人が顔を覗かせる。
「何だ?何だ?」
「馬に乗った女の子が汽車と並走してるぞ」
あああん、もうっっっ!!!
こんなにいっぱい窓が開いちゃったら、ジョージがどこにいるか分かんなくなっちゃうじゃない!!!
そんな絶望感と焦りに囚われながら、猛スピードで汽車に併走していると、少し前の方の窓が勢い良く開く。
「アリシア!お前、何やってんだよ!
危ないだろ!止めろ!止めるんだ!
汽車に巻き込まれるぞ!!」
丁度その時、汽車は急なカーブに差し掛かり、ポールの言ったとおりスピードを落とし始める。
「ジョージ!!」
涙がみるみる溢れ、ジョージの姿が歪んで段々見えなくなる。
言いたい事だってあり過ぎるくらいあるのに……
胸がいっぱいで言葉が喉につかえてしまう。
「ジョー……ジ!これを」
私はロザリオの鎖を引き千切ると手綱を繰りながら、懸命に手を伸ばしジョージへと手渡そうとがんばる。
ジョージも身を乗り出して手を伸ばし、なんとか掴んだロザリオをしっかり握り締めると微笑んだ。
「何だ?何だ?」
「馬に乗った女の子が汽車と並走してるぞ」
あああん、もうっっっ!!!
こんなにいっぱい窓が開いちゃったら、ジョージがどこにいるか分かんなくなっちゃうじゃない!!!
そんな絶望感と焦りに囚われながら、猛スピードで汽車に併走していると、少し前の方の窓が勢い良く開く。
「アリシア!お前、何やってんだよ!
危ないだろ!止めろ!止めるんだ!
汽車に巻き込まれるぞ!!」
丁度その時、汽車は急なカーブに差し掛かり、ポールの言ったとおりスピードを落とし始める。
「ジョージ!!」
涙がみるみる溢れ、ジョージの姿が歪んで段々見えなくなる。
言いたい事だってあり過ぎるくらいあるのに……
胸がいっぱいで言葉が喉につかえてしまう。
「ジョー……ジ!これを」
私はロザリオの鎖を引き千切ると手綱を繰りながら、懸命に手を伸ばしジョージへと手渡そうとがんばる。
ジョージも身を乗り出して手を伸ばし、なんとか掴んだロザリオをしっかり握り締めると微笑んだ。