フラワーガーデン【アリシア編】
「分かりました。僕があなたを抱き上げて連れて行ってあげましょう」
「えっ?!」
エドはすっとベッドから立ち上がると、私の手を引き、その腕に軽々と抱き上げる。
「婚約者が変わった娘だと噂が立つのは僕としてはウェルカムですよ。
むしろその方が、あなたに群ろうとする変な虫を追い払う苦労をしなくて済みますからね」
「下ろして。不愉快だわ」
拳を振り上げた瞬間、扉をノックする音にはっとし、踏み止まる。
「お嬢様。誕生日のお届け物です」
扉の向こうからするノラの声に、エドは私をその腕の中から下ろす。
「いらないわ。お願いよ。皆、もう私を放っておいて」
「ですが、ジョージ様からですが……」
「えっ!?」
思いも掛けないノラの言葉に私は急いで扉を開ける。
白い大きな箱をノラは抱えながら、「お洋服のようですね」と微笑む。
私は急いで箱のリボンを解く。
「えっ?!」
エドはすっとベッドから立ち上がると、私の手を引き、その腕に軽々と抱き上げる。
「婚約者が変わった娘だと噂が立つのは僕としてはウェルカムですよ。
むしろその方が、あなたに群ろうとする変な虫を追い払う苦労をしなくて済みますからね」
「下ろして。不愉快だわ」
拳を振り上げた瞬間、扉をノックする音にはっとし、踏み止まる。
「お嬢様。誕生日のお届け物です」
扉の向こうからするノラの声に、エドは私をその腕の中から下ろす。
「いらないわ。お願いよ。皆、もう私を放っておいて」
「ですが、ジョージ様からですが……」
「えっ!?」
思いも掛けないノラの言葉に私は急いで扉を開ける。
白い大きな箱をノラは抱えながら、「お洋服のようですね」と微笑む。
私は急いで箱のリボンを解く。