フラワーガーデン【アリシア編】
今まで見たことが無いくらい哀しそうな目をしたエドがそこにいた。
「……いっ、いいえ」
「嘘のつけない子だね」
息を呑みながら答える私に、エドが悲しそうに笑う。
「今朝、ヘイワーズ氏があなたの部屋から出てきたジョージを見ておられた」
驚き顔を上げる私の目を彼の目が捕える。
「あなたは、僕がどれほどあなたに心を奪われているかご存知ない」
エドは怒りとも哀しみとも取れる表情で私を覗き込む。
エドは私の髪をひとふさ手に取るとキスを落とす。
その彼の唇が徐々に首筋に移り、やがて私の唇を啄ばむ。
一瞬、何が起こっているのかさえ分からないような彼の甘く慣れた手つきに、抵抗さえ追いつかなくて……。
なんて、キス。
甘いキスに頭の芯まで溶かされてしまいそうになる。
エドを拒絶しながらも、受け入れてしまいそうになる。
彼に組み臥されながら、そのキスに夢中になって応えてしまっている自分に私自身が驚く。
だけど、エドがドレスのジッパーに手を掛けた時、意識が戻る。
「いや!」
エドの体を突っぱねると、彼に背を向けた。
それでも構わずエドは私の背中に唇を這わせながら、ドレスのジッパーを下ろしていく。
「……いっ、いいえ」
「嘘のつけない子だね」
息を呑みながら答える私に、エドが悲しそうに笑う。
「今朝、ヘイワーズ氏があなたの部屋から出てきたジョージを見ておられた」
驚き顔を上げる私の目を彼の目が捕える。
「あなたは、僕がどれほどあなたに心を奪われているかご存知ない」
エドは怒りとも哀しみとも取れる表情で私を覗き込む。
エドは私の髪をひとふさ手に取るとキスを落とす。
その彼の唇が徐々に首筋に移り、やがて私の唇を啄ばむ。
一瞬、何が起こっているのかさえ分からないような彼の甘く慣れた手つきに、抵抗さえ追いつかなくて……。
なんて、キス。
甘いキスに頭の芯まで溶かされてしまいそうになる。
エドを拒絶しながらも、受け入れてしまいそうになる。
彼に組み臥されながら、そのキスに夢中になって応えてしまっている自分に私自身が驚く。
だけど、エドがドレスのジッパーに手を掛けた時、意識が戻る。
「いや!」
エドの体を突っぱねると、彼に背を向けた。
それでも構わずエドは私の背中に唇を這わせながら、ドレスのジッパーを下ろしていく。