フラワーガーデン【アリシア編】
「いや!!お願い、やめて!」
今朝、このベッドでジョージに抱かれた。
そして、このベッドで幸せな朝を迎えた。
なのに……
そのベッドでエドに抱かれるなんてイヤ!
私はベッドから転げ落ちるように彼の腕から逃れると、机の中にあるペーパーナイフを取り出す。
「お止めなさい。馬鹿な事をするんじゃない」
切っ先をエドに向けながらナイフを持つ手が震える。
「出て行って!」
「あなたに僕を刺すことは出来ませんよ」
翳したナイフの先を今度は自分の喉に当てる。
「あなたに……あなたに抱かれるくらいなら、今ここで死ぬわ」
エドが睨みながら、ベッドから立ち上がり徐々に私の方へと歩いて来る。
私は机伝いにじりじりと移動し、目の端で扉までの距離を目算しながら彼を睨み付ける。
エドは私に手を差し出しながら、一歩一歩近づいて来る。
「ナイフを渡すんだ」
「動かないで!本当に刺すわ!」
「君は愛する者を失う哀しみをよく知っているはずだ!
だったら、そんなに容易く命を賭すんじゃない!」
初めて聞く彼の怒声に慄いた私は持っていたナイフを落としてしまう。
今朝、このベッドでジョージに抱かれた。
そして、このベッドで幸せな朝を迎えた。
なのに……
そのベッドでエドに抱かれるなんてイヤ!
私はベッドから転げ落ちるように彼の腕から逃れると、机の中にあるペーパーナイフを取り出す。
「お止めなさい。馬鹿な事をするんじゃない」
切っ先をエドに向けながらナイフを持つ手が震える。
「出て行って!」
「あなたに僕を刺すことは出来ませんよ」
翳したナイフの先を今度は自分の喉に当てる。
「あなたに……あなたに抱かれるくらいなら、今ここで死ぬわ」
エドが睨みながら、ベッドから立ち上がり徐々に私の方へと歩いて来る。
私は机伝いにじりじりと移動し、目の端で扉までの距離を目算しながら彼を睨み付ける。
エドは私に手を差し出しながら、一歩一歩近づいて来る。
「ナイフを渡すんだ」
「動かないで!本当に刺すわ!」
「君は愛する者を失う哀しみをよく知っているはずだ!
だったら、そんなに容易く命を賭すんじゃない!」
初めて聞く彼の怒声に慄いた私は持っていたナイフを落としてしまう。