フラワーガーデン【アリシア編】
翌朝目覚めると、エドは既にベッドにいなかった。

胸騒ぎがして急いで着替え、大急ぎで階段を駆け下りる。

不安な気持ちを抱きながら、1階の扉を勢いよく開けると、おじい様とエドが食卓に座り、談笑している光景が目に飛び込んできてほっとする。


「おはよう、アリシア」
「よく眠っていましたね」


エドがいる。


ジョージのように朝になったら消えてしまっているのではないかと、不安がっている自分の気持ちに今更ながら驚いて、その気持ちを慌てて否定する。

私もテーブルに着くと、おじい様は更に上機嫌で、テーブルに肘杖をつき、私とエドを代わる代わる見ていた。


「私は曾孫の顔を見るまで、長生きしたいものじゃな」


おじい様の一言に、私は頬張っていたプラムを丸呑みしてむせる。


「是非、叶えて差し上げたいですね、アリシア」


エドが私に向かってに~~っこり微笑む。


なんて意地悪な人なの?!

にこぉ~~っと微笑み返している中、プラムが喉をゆっくり移動する。


窒息死しとけば良かった。


これじゃまるで、エドとエッチしろといわんばかりじゃない!



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