フラワーガーデン【アリシア編】
こんな時に、どうしてそんなことを?
疑問を抱きつつ、先生の言う通り「ひー、ふー……」と数えているうちに長く黒い睫毛を伏せながら、先生の黒い瞳が近づいてくる。
「さっきは怖い思いをさせてごめん」
先生は私の頬をそっと撫でたかと思うと、髪を束ねたままの手を腰に回し唇を重ねてくる。
驚いて目を真ん丸にしている私と目が合い、先生は唇を離す。
「僕に合わせて」
再び唇を重ねた先生はより深くキスをしてくる。
頭の芯がクラクラして、シートに体がズルズルと落ちていく。
「ちっ!バカップルが!」
私たちの横をグレアムが悪態を吐きエドも咳払いをしながら、隣の車両へと移動して行く。
それでも、先生はキスを止めてくれない。
大胆な先生のキスを受け入れながら、先生の肩に回した手が彷徨う。
汽車がガタンと動く振動に先生は我に還ってくれたようで真っ赤になりながら飛び退いた。
「ごっ!!ごめん!!」
10秒じゃなかった。
2秒までしか数えられなかったけど、絶対10秒じゃなかった。
疑問を抱きつつ、先生の言う通り「ひー、ふー……」と数えているうちに長く黒い睫毛を伏せながら、先生の黒い瞳が近づいてくる。
「さっきは怖い思いをさせてごめん」
先生は私の頬をそっと撫でたかと思うと、髪を束ねたままの手を腰に回し唇を重ねてくる。
驚いて目を真ん丸にしている私と目が合い、先生は唇を離す。
「僕に合わせて」
再び唇を重ねた先生はより深くキスをしてくる。
頭の芯がクラクラして、シートに体がズルズルと落ちていく。
「ちっ!バカップルが!」
私たちの横をグレアムが悪態を吐きエドも咳払いをしながら、隣の車両へと移動して行く。
それでも、先生はキスを止めてくれない。
大胆な先生のキスを受け入れながら、先生の肩に回した手が彷徨う。
汽車がガタンと動く振動に先生は我に還ってくれたようで真っ赤になりながら飛び退いた。
「ごっ!!ごめん!!」
10秒じゃなかった。
2秒までしか数えられなかったけど、絶対10秒じゃなかった。